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開発者の起業 — 作る前に検証する

アクティブユーザーの定義が数字を変える

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一言でいうと

DAU・WAU・MAUは、「何をした人をアクティブとみなすか」「どのタイムゾーンの1日か」「誰を除くか」の3つを決める前は、数字ではありません。そして、プロダクトチームが毎週見る数字(North Star)は、ログイン数ではなく、顧客が価値を得た行動を数えなければなりません。

なぜ必要なのか

小さなチームが、投資ミーティングの前日に、ダッシュボードをキャプチャします。MAUが先月より20%上がりました。ところが、その20%のうちかなりの部分が、社内アカウントでした。開発者・デザイナー・営業が、毎日デモ用に入っていたのです。別のチームは、「アクティブ」の定義を、「ログイン」から「何かしらのイベント」に変えた週に、指標が跳ね上がりました。プッシュ通知を開くだけでも、イベントが1つ記録されたからです。どちらの場合も、計算は間違っていませんでした。定義が書かれていなかっただけです。

起業の初期には、この数字で、採用・投資・機能の優先順位を決めます。定義が変われば、トレンドが嘘をつき、そのトレンドを信じて下した決定は、取り消しにくいものです。そのため、指標は、コードのように、定義を先に書き、その定義で計算し直して、同じ数字が出るかどうかを確認する対象です。

どう動くのか

指標を1つ定義するには、少なくとも、以下の4つの欄を埋めます。

欄 このラボの定義 よく漏れる場所
何を session_startが1回以上 「何かしらのイベント」にすると、通知の閲覧・自動同期が混ざる
誰を is_internal = 1は除く 社内・テストのアカウントが毎日入って、底を押し上げる
いつ Asia/Seoulの日付、週は月曜00:00開始 UTCの日付でまとめると、午前9時より前の活動が前日に行く
何回 人数(重複排除) イベント数を数えると、1人が10回入っても10人になる

DAU・WAU・MAU: DAUは、その日にアクティブな人数で、WAU・MAUは、基準日を含めてさかのぼった7日・28日の間に、1回でもアクティブだった人数です。28日を使う理由は、カレンダーの月が28–31日で、月別の比較が曜日の構成に左右されるからです。28日の窓は、いつ測っても、曜日が4回ずつ入ります。このラボはそう定義しますが、あなたの組織が30日を使うなら、その定義を書いておくだけで済みます。重要なのは、どちらかということではなく、変わらないことです。

スティッキネス(stickiness): 「月に1回でも来た人のうち、平日の1日に何人が来るか」を見る比率です。このラボは、基準日までの28日間のDAUの平均を、その日のMAUで割ります。1日分のDAU1つで割ると、その日が日曜か月曜かによって、数字が上下に揺れます。

North Star: AmplitudeのNorth Star Metricの記事は、良いNorth Starの条件として、顧客が実際に得る価値に結び付くこと、製品戦略を表すこと、売上より先に動く(leading)指標であることを挙げ、DAUや登録者数のようなバニティ指標(vanity metric)と、月次売上のような遅行指標を避けるよう書いています。チームのドキュメントツールなら、「ドキュメントを作った人」より、「ドキュメントを他の人と共有した人」のほうが、価値に近いです。コラボレーションツールの価値は、2人目の人が入ってきたときに生まれるからです。そのため、このラボは、「週次共有ユーザー(その週にshare_docを1回以上行った人)」を、North Starの候補として計算します。これが正解だという意味ではありません。候補を決めて、同じデータで、別のアクティブの定義と、何が異なる動きをするかを見るのが、目的です。

アクティベーション(activation): 登録した人が、価値を初めて味わう瞬間を決めておき、登録後の一定時間内にその瞬間に到達した割合を測ります。このラボは、「登録時刻から7×24時間以内にcreate_doc」です。カレンダーの日付で7日を数えると、夜11時に登録した人は、1日分少なくなります。時刻で数えます。

現場での姿

以下の例の数字は、このラボのデータで計算したもので、一般的な基準値ではありません。同じ日のDAUも、社内アカウントを入れるか、どのイベントを数えるかによって、数十パーセントずつ変わります。ラボで自分で比べます。

次のラボですること

「モアノート」の16週間分の記録で、DAU・WAU・MAU・スティッキネスを関数にし、社内アカウントを入れたときと、アクティブの定義を変えたときに、数字がどれだけ揺れるかを測ります。最後に、週次共有ユーザーと7日アクティベーション率を計算して、1枚のレポートにまとめます。採点ツールは、あなたの関数を、別のシードで作った記録でも再実行して、数字を暗記して書いたものではないかを確認します。